保育園経営コンサルタント 大嶽の『現場日記』

船井総合研究所で、日本で先駆けて保育業界の経営コンサルティング領域を確立した業界の第一人者が、毎日全国の保育園における経営コンサルティング活動を綴ったブログ

2020年4月23日 2:50 午後

幼児期のSTEAM教育を阻む課題とアフターコロナ

保育園 経営コンサルティング

みなさん、こんにちは。

船井総研の大嶽です。

 

さて、昨日はアゼリーさんのご支援。

新年度を迎え、新たなプロジェクトチームを編成。

 

1.DX・業務改革PJ

2.HR改革PJ

3.アカデミア(民間学童)PJ

4.ASA(法人運営サッカースクール)PJ

5.企業主導型保育PJ

 

大幅に変更したわけではないのですが、各プロジェクトのミッションは大きく変化、進化しています。

 

特に今回のコロナの影響により、DX・業務改革PJでは、これまでの保育園での業務効率化・デジタル化から、幼稚園、そしてグループ全体のデジタル化・DX化へと進化しますし、HR改革PJでは、学校法人版のオンラインベースの採用戦略を確立させる必要があります。

 

しかし、昨日の年間計画、目標を発表・共有いただき、どのプロジェクトも不透明なことが多い中でも、とにかく前向きで、本当に頼もしく思えます。

 

これまでいくつもの新しいチャレンジをしてきたアゼリーさんですから、このコロナ禍においても、きっと素晴らしい成果を上げてくれると信じています。

 

また、これらとは別で動いているSTEAM教育普及プロジェクトにおいても、現場から多くの材料となるリソースを共有してもらいました。

今後、日本の幼児教育におけるSTEAM教育のプラットフォームを構築すべく動いていますが、棚卸をすると、本当にたくさんのリソースや素材があり、あとはそれをどう調理するか、どう盛り付けするか、そんなイメージが少しずつ出来上がってきましたので、とても楽しみです。

 

改めて昨日ディスカッションを聞いていると、これまでの現場の特徴としては、

 

・以前の幼児教育は養成校も含めて、集団保育をベースに手法論が多かった

・学年に応じた目標が明確にあり、そこに向かう道筋すらも固定されていて、一人一人に添えない

・答えのないものに先生たちは不安やストレスを感じるもの

・自由が放任の違いが見えにくかった

・自分に余裕がなく、一人一人の子どもたちをじっくりと見れない環境と意識

・先生にはファシリテーション能力がなく、そんな勉強もしていないため、

 

という状況だったということです。

 

良いも悪いも、旧幼稚園教育要領で育ってきた教員が現場の9割以上を占めますし、現場の中核となっている世代もその世代です。

さらに、その世代を育ててきた世代は、まさに高度経済成長期を生きてきた人たちで、大量生産大量消費、モノもサービスも不足時代ですから、売れば売るほど売れる、そんな時代には、集団教育をベースに、落ちこぼれ、吹きこぼれにフォーカスせず、中間層に照準を合わせることが最も効率的ですので、それでもよかったのでしょう。

 

STEAM教育の目的は、子どもの探求心や思考力を高め、問題発見・解決、そして創造力を高めることにありますが、そのアプローチとしてPBLやアクティブラーニングが求められます。

また、担任一人では難しいため、チーム保育で動かしていくことも重要。

興味を持つ視点は子どもによって異なるため、それぞれに目標設定をすることが必要で、そのプロセスについてはデザイン思考のように、観察、共感、問題提起をし、そこを状況に応じて調整するファシリテーション力、そして、アウトプットに対する評価、改善する力が重要。

 

これらを考えると、先生たちの価値観を抜本的に変えていかないと、STEAM教育は日本では浸透しないことがよく分かりました。

 

この価値観の変革は言うまでもなく、とても難しいことです。

 

しかし、以前もこのブログで書きましたが、私は今回のコロナを経たアフターコロナ、ウィズコロナ時代には、非接触環境、脱長時間保育、在宅保育需要の増加、新時代に求められる人材像の変化などを踏まえると、来栖理事長の言われるように、本当に幼稚園や保育園の存在意義や教育観の変革が問われていると思いますし、今がそれを変えるチャンスだと思えてなりません。

まさに、千載一遇のチャンスです。

このチャンスのタイミングで、アゼリーさんのような組織にいる幹部が、出来ない言い訳をしている場合ではありません。(別にしていませんが笑)

まさに、

 

「いつやるんですか??」

「今でしょ!」

 

というありきたりの林修先生の言葉が聞こえていそうです。。。

 

新しいチャレンジが出来るのは本当に楽しいですね。

 

ではまた。