保育園経営コンサルタント 大嶽の『現場日記』

船井総合研究所で、日本で先駆けて保育業界の経営コンサルティング領域を確立した業界の第一人者が、毎日全国の保育園における経営コンサルティング活動を綴ったブログ

2020年5月26日 9:13 午前

保育園の組織再生に想う

保育園 経営コンサルティング

みなさん、こんにちは。

船井総研の大嶽です。

 

いよいよ緊急事態宣言が解除され、ウィズコロナのフェーズに入りました。

ここからはまさに経済対策と出口戦略、そしてコロナとの共存戦略が大切になります。

 

幼稚園、保育園で言えば、保護者のリモートワークの増加、勤務の縮小、3密回避心理の高まりなどから、特に園としては、職員の働き方とそれに基づいた業務、園児募集、採用、保育活動において、オンラインとオフライン(リアル)の融合が求められます。

少なくともここ数か月は継続的な自粛に加えて、分散登園などが主流になるでしょうから、少なくとも急にコロナ前には戻りませんので、改めてここから数か月の対策が求められます。

 

そのあたりの対策について、船井総研で無料のオンラインセミナーを開催することになりましたので、幼稚園、保育園関係者の方はぜひ参加してみてください。↓↓

【保育園・こども園 経営】ウィズコロナ時代に、オンライン戦略を

さて、私も久しぶりの出張で東海道線新幹線に乗り、ご支援先に伺いました。

現在、その会社が運営する数ある保育園の中で、某園に様々な課題が生じており、その改善を求められているので、保育園の見学もさせてもらいました。

子どもたちは80%ほどが登園しており、雰囲気はほぼ通常と変わりません。

(久しぶりに多くの子どもたちと触れ合ったことで、活力をいただきました)

 

私は常々、

 

「現場のオペレーションレベルと園長の資質レベルは比例する」

 

とお伝えしているのですが、こちらの園は3月末で園長と主任が退職し、4月から新体制でスタートさせています。(良くも悪くも、このコロナ禍での体制変更です、、、)

 

資質というのは、稲森和夫さんの仕事の成果の方程式をお借りすると、

 

仕事の結果=能力×熱意×考え方

 

ですから、この3要素の掛け算と考えるのが分かりやすいと思います。

 

さて、こちらの新任園長ですが、まだまだ古参のベテラン保育士に遠慮したり、保育方針を転換する予定なのですが、中々大きな転換が出来ないでいる印象です。

 

これはまさに「事業再生」の領域でもありますが、プロ経営者などが語る事業再生のポイントは、

 

1.トップの覚悟とリーダーシップ

2.緻密な現状分析

3.ビジョンの定義と徹底した落とし込み

4.再生プランの提示と理解・定着

5.ぶれない実行力

 

の5つに集約されると思います。

 

特にこの保育園の場合は、新園長がこの会社の別の園から、人事命令、人事異動で配属されたこともあり、主体的、能動的ではなく、受動的な姿勢がまだまだ抜けません。

 

現状は、私たち含めて2に基づいて課題を洗い出し、改善プランの骨子は提示したので、今後は園長を中心に3と4を実施していただくことになります。

 

このフェーズでは漏れなく現状からの変化に対して現場からハレーションが起きたり、反対派が出てきて、かき乱したりします。

また、かき乱されても、実行を進めたとしても、なかなか成果が出ないこともあります。

 

さらに、保護者も同様で、保護者からの反対や「前の方が良かった、、、」という主張をしてきたりもします。

 

しかし、これはもはやデフォルトで織り込み済みです。

何もなく事が進むことが奇跡なのです。

 

そして、そんな時に大切なのは1の「トップの覚悟とリーダーシップ」がベースがあるかどうかということです。

それは園長だけでなく、経営者ももちろん一緒です。

 

「当事者として、絶対にこの園を素晴らしい園にするんだ!」

 

という主体性はもちろんのこと、強い熱意や意思が必要です。

 

そして、経営者は全力で園長を支援してあげることです。

どう考えても、このケースにおける園長は不安と孤独に苦しみますから。

 

その点、こちらの経営陣は、園長にかなり手厚い支援をしていますので、その点は安心できますので、引き続き私もケアしていきたいと思います。

 

ではまた。