保育園経営コンサルタント 大嶽の『現場日記』

船井総合研究所で、日本で先駆けて保育業界の経営コンサルティング領域を確立した業界の第一人者が、毎日全国の保育園における経営コンサルティング活動を綴ったブログ

2020年6月29日 9:47 午前

ここから1年で保育事業者がやらなければならないこと

保育園 経営コンサルティング

みなさん、こんにちは。

船井総研の大嶽です。

 

さて、先週金曜日は保育園幼稚園経営研究会がありました。

オンラインでの開催ですが、100名程度の参加者がありました。

 

保育業界において、徐々に考えなければならなくなってきたのは、全国的に待機児童が減り、コロナの影響もあった中で、特に小規模保育と立地的不利な施設での低年齢児の定員割れです。

小規模保育のような施設では、新年度の0歳児の利用が1名少ないだけで、年間の収支差額が半額以下になることもあります。

 

とはいえ、これが営業や集客のような戦術や戦闘レベルの施策で解決できる課題ではなく、立地や規模という戦略レベルでの解決という特性からも、非常に難しいため、上手に人件費によるコストコントロールをしないと、財務的にも大きなインパクトを与えます。

 

それとも関連するのですが、今年度は引き続き採用も厳しいのですが、それ以上に離職率が業界全体的に上がるような気配を感じてます。

 

そして、それは業界内への転職というよりも、保育業界から去る潜在保育士への道です。

安定的な職業ではあるものの、責任感やリスクを選ぶ人が増えないか心配です。

 

保育士へのなり手が増えるのか、減るのか、まだはっきりは分かりませんが、第二波が来て、再度張り詰めた状況で保育をすることに疲弊する人が増えないかどうか心配です。

 

幼稚園は休園出来ても、保育園は中々出来ませんし、第二波のケースに休園という決断の可能性は極めて低いと思います。

 

このような状況を考えると、今年度力を入れるべきテーマは、

 

「エンゲージメント」

「ロイヤリティ」

 

です。

これらを、どのように高めるか、つまり組織としてのあり方が強く問われると考えてます。

 

具体的には、共感できるミッション、ビジョン、バリューのもとに、心理的安全性と主体性の高い組織、そして社員を大切にする組織風土をトップ主導で作れるかということです。

現場の園長の力量が益々問われます。

 

そして、そのためには、引き続き採用力を高めなければならないし、業務改善に努めなければなりません。

 

改めて言いますと、幼稚園もこども園も同様ですが、ここから少なくとも1年は

 

「組織を強くする」

「組織を守る、支える」

 

ということに注力することです。

 

そして、長期的には、良い人材がいる組織に人が集まりますし、そのためには現実問題、財務が健全である必要があるのです。

 

キャッシュの積み立て、借入やファイナンスの適正化は今から準備しておきましょう。

 

ではまた。